施設の見守りシステムについて

介護施設の見守りシステムには様々なものがあるが、マットセンサーは利用者が踏むと連絡が届く便利なアイテムである。
ベッドの近くに設置すると利用者がベッドから立ち上がったことが分かり、部屋の出入り口に設置すると部屋から出て施設内を移動していることが分かるようになる。
マットセンサーには優先型と無線型があるが、電波環境協議会の調査によると、複数のセンサーの中で約半数が無線型のマットセンサーを導入する程マットセンサーは介護施設で利用されているようだ。

マットセンサーのメリットは、利用者の転倒が予防できることと利用者の生活リズムを把握できることである。
利用者がマットを踏むと介護職員に連絡がいくようになっているので、利用者が一人で介護施設の中をウロウロするのを防ぐことができる。
また、利用者がベッドから起き上がる時間帯が把握でき、どの時間帯にどの利用者が移動する傾向にあるのかデータを取ることもできる。

一方、マットセンサーのデメリットは、利用者以外の職員や家族が踏んだ時にもセンサーが反応してしまうことである。
職員を除外するタイプのマットであれば誤報も少なくなるだろう。
また、床に敷くことで汚れたり断線したりするリスクもあるので注意したい。
職員が反応しないように電源を切りそのまま入れ忘れていた場合に利用者の移動に気づけず事故につながるリスクもある。
介護職員がマットを踏まないようにしているのを見た利用者がマットを踏まない方がいいと判断しデータが取れないなる可能性もあるので対策が必要だ。
しかし、介護の人手不足が懸念されている昨今、このような介護ツールを導入することは今後欠かせない。
介護ツールの導入を検討しているのなら、【安心のまなざし 〜介護施設の見守りガイド〜】というサイトを参考にすると良い。