より良い見守りの方法とは

介護施設での見守りとは、ただ利用者の行動を見ているだけでは足りず、介護スタッフが考えながら行動する必要がある。
利用者にとって効果的な見守りをするには、なぜ見守りをするのか目的を把握することが欠かせない。
なぜなら、同じ介護施設を利用している人全員が同じ病気や症状を患っている訳ではないからだ。
誰の動作に対してなぜ見守るのか意識しながら見守ることを大切にしてほしい。

介護施設での見守りには、利用者それぞれの身体機能や動作能力を把握することも重要だ。
介護スタッフがずっと同じ集中力で利用者を見守るのは大変である。
利用者一人ひとりの身体機能や動作能力を把握すれば、いつ注意して見守ればいいのかメリハリをつけやすくなる。
介護施設にいる利用者の行動を予測することで、介護スタッフは次にどのような行動を取ればいいのか判断しやすくなるだろう。
トイレや徘徊など利用者が立ち上がる前にする行動を知っていれば、この利用者はトイレに行きたいと予測でき介護スタッフも声かけするきっかけになる。

事故や急変時の対応を知っておけば、いざという時も適切に見守ることが可能だ。
シフトによっては特定の職員が急変に立ち会うこともあるかもしれないが、介護スタッフ全員が急変時の対応を知っておくと対応に困らない。
誰に協力を頼むのか、事後報告はどのようにするのか把握しておこう。
介護職員同士の情報共有も利用者が安全に過ごすための見守りにつながる。
例えば、複数の利用者が同時に行動した場合に一人の職員で対応するのは無理がある。
そのため、スタッフ同士が協力して利用者が安全に行動できるようにすることが重要だ。